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実は指示を出す側の問題かも?

ある企業での出来事です。

社長から新人の扱いについて
次のような相談を受けました。


この春にAさんとBさんの2名の新人が入社されました。

1ヶ月間の研修期間を終え、
5月GW明けにそれぞれの部署に配属になりました。

2人はとても優秀で、指導役の先輩社員からも高評価


Aさんは、運動部出身で、元気が良く、ハキハキ。
Bさんは、大人しく几帳面。

社長は個性があってよいと期待をしていたのですが・・


2週間が経過し、それぞれの部署での2人の評価が
分かれてきたそうです。

Aさんはミスがあまりないのですが、
Bさんはミスがとても多い

この状況を観て、社長は意外に思ったそうです。

Aさんは行動が先でミスが多い
Bさんは緻密に動くからミスが少ない
とイメージしていたからです。

でも、実際は逆で

Aさんはミスが少なく、Bさんはミスばかり

社長は、気になったので
それぞれの上司を呼んで状況を訊いてみたそうです。

Aさんの上司は

「最近の若者は、
業務の目的や目指す結果、優先順位をきちんと
伝えないと動けないので細かく伝えています。
それに対して、Aさんはよくやってくれていると思います。」


一方、Bさんの上司は

「Bさんは、仕事ができなんですよ。
勝手な判断をするからミスが多いんです。」


そこで、社長は
「新人教育に問題があったかもしれない」
と、私に相談をされたのです。



私は、この話しを伺い、違和感を感じたので
次のような意見を述べました。


おそらく、AさんもBさんも
能力的には大きな差はないでしょう。

今の段階では、
能力の差がでるような仕事もされていないでしょうし。

差があるとすると、

それぞれの上司の方ではないですか?


Aさんの上司は
経験のないAさんに対して、細かい指示を与えるようですが、

Bさんの上司は
Bさんの能力を過信してか、雑な指示の仕方をしていると思えます。

もしかすると
『これ位はできて当たり前だ』とか
『普通、言わなくてもわかるだろ』などと
雑な指示をしている可能性が高い。


と私が言うと、

社長は
「早速、それぞれの上司の部下への接し方を注意して観てみます。」

と言って職場に戻られました。


後日、話しを伺うと、

やはり、新人の問題というより上司側の問題と認識して、
上司へ「部下指導」の教育を始めた

とのことでした。



ドラッカーは次のようなことを言っています。

『部下に対する指示を間違えているマネジャーは、
大抵の場合、自分のミスに気がついていない』


もちろん、
上司側が全て悪いとは思いません。

新人本人にも、問題はあるでしょう。


しかし、新人を一人前にすることは上司の任務です。


「上司の部下への接し方」を見直すことは、
絶対意味がありますね!



最後までお読みくださりありがとうございます。
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