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予算は経営意思の反映

今月は試算表について述べていますが、
ある社長から次のような相談を受けたのです。

「試算表の大事さはよくわかりました。
そこで、来期の予算を作成しようと思うのですが
どれくらいに設定したらよいのでしょうか?」

詳しく状況を伺うと

これまで、ちゃんとした予算は作成したことがなく、
これではマズいと思い、この質問に至ったそうです。



御社は毎期、年間予算を作成されていますでしょうか。


当然のことながら、

成長を続けている会社は毎期予算を作成し、
毎月、試算表で予算と実績の対比を行い
対策を打っています。

だから、予算達成できるし、成長するのですね。



先の社長は後日、予算を作成してみたということで
持ってこられました。

内容は、売上と利益が前年の120%となっていました。


そこで、私は尋ねました。

「社長、前年比120%となっていますが、
その見込みや施策があるのですか?」

すると、

「それはやってみなければわかりません。
ただ、前年よりも増額した方がよいと思って・・」


私は、正直

「これではダメだ。。」

と思ってしまいました。


なぜ、ダメかというと予算に全く「経営の意思」が
反映されていないからです。

予算は、数字合わせではありません。
ましてや
Excelの自動計算の結果では、意味がありません。


前年比120%でもいいのですが、

そこに、
『来期は、このような方針で、このような施策で戦うぞ!』

という意思があり、
それを数値で表したものであるべきです。


もちろん、1年後どうなるかは
やってみなければわかりませんが、

意思をもって作成して予算達成できれば、
さらに次期の成長が見込めますし、

もし、未達でも反省と対策を考えることができます。


先の社長のように意思がなければ、
全てが結果論で終わります。


具体的な予算作成のアプローチは様々ありますが、
その根本となるのは、「経営の意思」です。


来期の予算を作成する機会には
「経営の意思」から考えてもらうと
ひと味違った予算になるはずです。



最後までお読みくださりありがとうございます。

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