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それは不適切な質問です

先月の記事で「リーダーの役割は進化している」
と書きました。

その中で、令和型のリーダーのあるべき姿は

「管理」より「エンパワーメント」
「適切な答え」より「適切な質問」 

とお伝えしたのです。


すると、ある会社の幹部から次のような言葉を頂きました。

『私は常々メンバーには質問をしています。
でも、彼らは私の質問に答えられないのです。

さらに、思慮浅い判断や間違った状況判断が多く
私が指示をしなければならないのが実情です』と。

状況はよくわかります。

指示や管理が全てダメというわけではありません。
状況に応じて対応するべきです。

ダメなことは、
どんな場面でも指示、管理しかできないこと。

これでは、メンバーが成長できないのです。


そこで私は、
この幹部の普段のメンバーとの関わりを観察することにしました。

メンバーがミスをしたり失敗したりすると
この幹部は確かに「質問」らしいことは言うのですが・・


「なんで、こんなこともできないのか?」
「なぜ、こんな判断をしたんだ?」
「以前にも注意したが、聞いていなかったのか?」
「いつになったら君はわかるんだ?」


残念ながら、これらは「適切な質問」ではありません。

「質問」どころか「詰問」

相手を詰める問いかけです。

立場が上の人間が、最もやってはいけない
相手を思考停止追い込む、卑怯な言い回しです。

「詰問」された相手は返す言葉がなくなり
何を言っても「言い訳」になってしまう。

そして、「言い訳」を言おうものならさらに詰められる。

最悪の状況です。


では、
この状況から脱するための「適切な質問」とは

「今回、上手くいかなかった原因はどこにあると思う?」
「同じことを繰り返されないためには、どうすればよい?」
「今回の事態から、君が学んだことは何?」
「君が上司の立場なら、自分にどんなアドバイスをする?」

このように問いかけてみたらどうでしょう。


相手はきっと考えます。
考えるから、人は成長するのです。


リーダーの役割の進化は、

メンバーを意のままに動かすためではなく、
メンバーの持つポテンシャルを引き出し
パフォーマンスを最大化を図るため。


そのため、リーダーは

「やり方」よりも「あり方」を学ぶ必要があります。


メンバーからすれば自分の成長を実感でき、
自分を人として認めくれる上司に付いていきます。

今こそ、リーダーは学び続け進化していくことです。




最後までお読みくださりありがとうございます。

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