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ダメ出しよりも大切なこと

ある企業での出来事です。

その会社は、組織化に取り組んでいる最中です。
役職者を任命して、新しい組織を作りました。

とはいえ、このたび役職になったメンバーは
社歴はある程度あるものの、役職者としては全くの初心者。

さらには、会社としても初めてのポジションで
前例が全くありません。

社長を始めメンバー全員が、
雲を掴むようなそんな気持ちでした。


そこで社長は、
これまでも顧問として社長の相談役を担っていただいていた
元上場企業の社長に、この新組織の指導をお願いしたのです。

各部署の予算策定や、定例ミーティングの運営など
精力的に進めていただきました。

それから1年が経過しました。

最初の頃は意気揚々としていたのですが、
なぜか、みなが意気消沈。


定例ミーティングに対しても
「こんなことやっても意味がない」と
すっかりヤル気を失ってしまっているのです。


社長はどうしたものかと顧問に見解を求めてたところ

「あいつらはダメだ」
「目標達成への施策が何もない」
「1年前と何も変わっていない」


私も、別な場面でこの役職者メンバーと
関わることがあるのですが、

顧問の見解には同意するところがあり
「もう少し自分で勉強してほしい」
と思うこともしばしばありました。

でも、このまま放置しておく訳にもいかないので、
メンバーとヒアリングしました。
すると・・・

「何を言っても否定される」
「頑張ってもダメ出しばかり」
「我々の業務をわかっていない」

という声ばかり。


そこで、私は気づきました。


今の彼らに必要なことはダメ出しでも
厳しい責任追及でもない。

本当にやってあげなければならないことは

「一緒に考えること」

ではないか。


目標に向けての施策がないことを
責めても、ないものはないのです。

であれば、一緒に道筋を考える。

行動計画を一緒に作り、
その進捗を定例ミーティングで確認し
次の一手を決める。


仕事が出来る人は、自身の基準が高いことが多いです。
そのため無自覚に、他人にも高い基準を求めがち。


今回のケースでいえば

役職者とは名ばかりのメンバーです。

今必要なことは、業績目標の達成はもちろんですが、
それと同時に彼らを一人前の役職者にしていくこと。

そのためには、ダメ出しするより先に
「一緒に考えること」

彼らから考えを引きだし、
気づきを与え、
自分で決める習慣を作ることが
とっても重要だと思うのです。


だから私も、イラつく気持ちを抑えながら
彼らの意見や考えをできるだけ引き出すような
関わり方を心がけるようにしました。

時間は掛かるかもしれませんが
彼ら以外に代わりがいないのが現実です。

「彼らを一人前の役職者にすること」

実は先々を考えれば
これこそ、必須のことだと思います。


このケースは、この会社特有のことではなく
多くの会社で起こりえると思い、ご紹介しました。


参考にしてください。



最後までお読みくださりありがとうございます。
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