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「あなたならできるよ」の功罪

経営者や職場のリーダーは
メンバーにモチベーション高く
仕事に取り組んでほしいと思っているはずです。

メンバーのモチベーションを高めるには、
様々な方法があります。

特に影響力がありそうなことが、
上司からの声掛けです。


例えば、メンバーが
難易度の高い仕事に取り組むときに
自信をもって臨めればよいのですが、

時としては、
失敗したらどうしよう、
私にできるかな
などと不安になる事はあります。

そんな時にどんな声かけをするかは
とても重要だと思うのです。


ある会社での出来事です。

テレワークで業務を進めていました。

キャリアの浅いメンバーに期待を込めて、
上司は メインクライアントの仕事を任せました。

任された部下は最初は意気に感じて
モチベーション高く仕事に取り組んでいました。

しかし、
業務内容は決して簡単ではなく、
キャリアの浅いメンバーはかなり苦戦気味。

責任感が人一倍強い方でしたので、
深夜まで仕事をして
頑張っていたのですが、

責任感が強い反面、
自分で抱えこんでしまったようなのです。


上司は何とかこのメンバーに頑張ってもらおう、
モチベーション高くチャレンジしてもらおうと思い、
次のような声かけを続けました。


「 分からないことがあったら聞いて」
「 大丈夫、あなたならできるよ」


このメンバーはどうなったか・・・

かなり精神的に追い込まれ、
数日後に休職することになりました。


何がいけなかったのでしょうか?


決して上司は間違ったことを
言ったわけではないと思います。

しかし、
今回のケースではうまく機能しませんでした。
逆効果になったと言っても良いと思います。


もちろん、
このメンバーにも問題がなかった
わけではありません。


しかし、
メンバーのモチベーションをコントロールし、
業務遂行させるのは上司の役目です。

残念ながら、この上司は
自分の役目を果たしたとは言えないのです。


さらに今回の問題点を掘り下げると、

「 分からないことがあったら聞いて」
「 大丈夫、あなたならできるよ」

このようなセリフが機能するには、
その前提がありそうです。


「何を言うかではなく、誰が言うかが大事」


リスペクトする人から言われた言葉は、
勇気にも力にもなります。

しかし、 同じセリフでも
そうでない人からのものは、
ときには突き放された、追い込まれた
そのような 苦しい気持ちになることもあるのです。


今回のケースでは、
上司とこのメンバーとの信頼関係に
問題があったと考えた方が正しいです。

おそらく、このメンバーにしてみると、
上司の存在は、

「頼りになる人」ではなく「怖い人」

だったのでしょう。


上司に悪気はなかったことはもちろんですが、

メンバーから自分がどのように観られているか
メンバーにとって自分はどのような存在なのか

このあたりをわかっていなかった
残念な結果であると言えそうです。



上司からメンバーへの声かけは不可欠です。
それは、勇気にも力にもなる一方で
突き放す、追い込む刃物にもなるのです。

その違いは、
上司がリスペクトの対象になっているかに
掛かっていると言っていいでしょう。


さて、あなたはメンバーから
リスペクトされる存在になっているでしょうか。

これを機会にご自身を客観視されてみては・・・



最後までお読みくださりありがとうございます。
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