どんなときでも経営理念が大事
「あなたは何のために働いているの?」
クライアントの社員に時折
こんなことを尋ねます。
多くの場合、黙った後に
「金のため」
「生活のため」
「家族を養うため」
このような答えが返ってきます。
これらの答えが間違っているとか
レベルが低いとか言うつもりは
ないのですが・・・
本来の会社と社員のつながりは
ここから始まるような気がするのです。
というのも、
お金、生活、家族のためだけなら
何もこの会社でこの仕事でなくても
いいはずです。
他にもっとお金になる仕事は
あるはずですからね。
でも、
この会社でこの仕事に就いている。
そこには、他の理由や目的が
ありそうです。
実は、この件は、
社員だけの問題ではなさそうなのです。
経営者にも同じような質問をしました。
「社長、この会社の目指していることは
何ですか?」
すると・・・
「売上をあげること」
「利益をあげること」
「借金を返すこと」
気持ちはとってもわかります!
でも、これって
さっきの社員の返答と同じでは
ありませんか。
もっと売上を上げたいなら
もっと利益を上げたいなら
借金を早く返したいなら
それだけを目指すなら
もっと効率のよい事業が
あるかもしれません。
「なぜ、御社はこの事業をしているのか?」
「この事業で実現したいことは何か?」
「御社はどんな存在でありたいか?」
このような問いに答えを出すことが
本来の経営の本筋であり、
売上、利益はあくまでも条件にすぎないと
思うのです。
実は、この問いに対する答えが・・・
御社の経営理念になります。
例えば、
有名企業の経営理念は・・・
人々の心を豊かで活力のあるものにするために
一人のお客様、一杯のコーヒー、
そしてひとつのコミュニティから
(スターバックス)
服を変え、常識を変え、世界を変えていく
(ファーストリテイリング)
全従業員の物心両面の幸福を追求すると同時に
人類、社会の進歩発展に貢献すること
(京セラ)
王将独自のスタイル、存在意義の追求。そして未来へ
(王将フードサービス)
各社それぞれの経営理念があります。
正解やこうでなければならないというものは
ありませんが、
会社の目的や何を目指すのか、何者なのか。
これらを言葉にして表現することが
会社の経営の原点であると思います。
各社の経営理念を参考に
「なぜ、御社はこの事業をしているのか?」
「この事業で実現したいことは何か?」
「御社はどんな存在でありたいか?」
これらを言葉にしてみることで、
見えてくるものがあるはずです。
そして次はこの理念を社員と共有しましょう。
共有のアプローチは様々ありますが、
「みんなの行動や出来事は
会社の経営理念の実現につながるのか?」
これを考えさせることがポイント!
正しい答えを言わせることより、
社員ひとり一人が経営理念の実現に
向かっていると意識させることです。
これらを繰り返すことで
会社も社員も体質的なレベルアップが
はかれることでしょう。
やっぱり、経営理念が大事です!
最後までお読みくださりありがとうございます。
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